Tue 2012-05-15

遠いあの日々を偲ぶ   六華苑 桑名市

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古い友人に招かれ
幼き頃によく遊んだ
彼の家を訪れたが




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そこに彼の姿はなく
所用で少しの間外出しているとのこと
出迎えてくれた使用人の案内で




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二階に用意してあるという部屋へ、、、






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階段を登る足音だけが響く、、、
他には誰も居ないようだ





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凝った窓ガラスは昔のままだ






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通された部屋に荷物を置き






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椅子に腰掛け
しばらくの間、うとうととしていた、、、





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浅い眠りの終る頃
懐かしい声が外の方から聞こえてきた





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その懐かしい声のする方へ、、、






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窓の外に懐かしい姿を見つけた






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一階へと降りて行くと






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庭の方から






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友が歓迎の両手を広げながら
家の中に入ってきた
再会の抱擁はあっさりとしたもではあったが
僕等の友情は今も昔も変わらず
確かなものであることを確認し合うには十分だった


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彼はおもむろに、僕に
そこにあった椅子に腰掛けるように促した
とても上質でアンティークな椅子だ




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彼は僕が椅子に深く腰掛けたのを確認すると
引き出しから
一通の手紙と古い一枚の写真を取り出した




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そして、その写真を僕に渡し
自身も椅子に腰掛けると
その手紙を読み始めた、、、




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彼は手紙を読み終えると
それに煙草の火を着け
暖炉へと放った、、、
しばしの沈黙の後
写真は僕が持っていて良いと言い
和館の方へ行かないかと誘った

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彼が先に和館へ向かった後
独り廊下を行く





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少し古くなった畳
その藺草の香りと





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磨りガラスに緑が滲む五月の今日

幼かったあの頃と
何も変わらない様に思えたが



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遠きあの日に
この和室の縁側から
庭で遊ぼうと飛び出したのは
僕等二人と
ここに居ない君、、、


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振り返り見たバルコニーにも






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池のほとりにも居ない君は
古ぼけた一枚の写真の中
僕等の間で少しはにかんでいた、、、。

Thu 2012-05-10

ある通りの風景  桑名市

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ある通りの風景

今日の中日新聞「聖地伊勢への」記事に出てた
七里の渡しの直ぐ近く

古都以外では少なくなって行く風景の一つでしょうか、、、。

Wed 2012-05-09

ツツジの頃  諸戸氏庭園 桑名市

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長袖から七分袖に衣替え
そんな陽気の中





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飛石の上を跳ねる






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緑の中を






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僕が一休みしている間にも
季節は休まず





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もう、ツツジの頃だ、、、






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心地良い微風に
自然とほころぶ
そんな季節




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飛石の上を
ピョンピョンと跳ねて行くのは
僕なのか?
季節なのか?



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ちょっと汗ばんだ。






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微風がまた
優しく僕をすり抜けていった、、、

Wed 2012-05-09

しまい込んだモノは、、、

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随分前にしまい込んだモノがある
時は経ち
鍵にも扉にも錆が浮いている
今日もその鍵は開けない
捨てられないだけのこと
いっそのこと泥棒が盗んでくれたら、、、。

Wed 2012-04-25

新緑に君を思う、、、。 豊田市 旧井上家住宅西洋館

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窓の外は新緑






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並んだ椅子に腰掛けて
そっぽを向いた





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君はベランダへと出て行った






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それは随分前のこと






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記憶の階段を降りて行けば、、、






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君が歌ったあの歌も






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僕を呼んだ声も






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すっかり色褪せてしまった

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